第十五章 外壁の仕上げ・壁を塗る


石貼りで結構時間をとられてしまいましたので足場があるうちにと急いで壁塗りにかかります。
塗壁材にはいろいろありますが耐久性が高く施工しやすい(といわれている)水性アクリル壁材の「ジョリパット」を用いました。
水性なので後始末が楽なのといろいろな色があります。これに細かい大理石の骨材を混ぜて使います。ジョリパット自体はそこそこ値段が
張るのでネットオークションで半端物などを格安で仕入れました。ただしなかなか同じ色がそろわないので何色か購入して調色して使いました。

 
↑2色のジョリパットを混ぜます                          ↑試し塗りで色とコテ目の確認

施工しやすいとはいってもこんな広い面積、素人の僕がやるには相当難易度が高くなかなか平らに塗ることができません。
また何色かを調合してみるものの微妙に色が合いません。そこで色の混じった連波2色というコテ目を生かしたパターンで
塗っていくことにしました。骨材とジョリパットの調合表や塗り方などはジョリパットの発売元に聞くと資料を送って頂く事ができました。

 
↑石をマスキングして塗り始めます                         ↑遠めにはまだら模様にに見えますが  

←ほら、ちゃんとコテ目がでているでしょう!

どうにか冬が来る前にとりあえず足場のいるところだけやっと塗り終える事ができました。
次は最大の難関、出窓の煉瓦貼りでに挑戦です。

第十六章 外壁の仕上げ・出窓


11月に入り寒い日が続きます。冬がすぐそこまで来ているのを実感します。
1ヶ月でできると思っていた石貼り壁塗りに倍ほど時間をとられました。特に石の目地詰めは重要な割にはすごく地味な作業で
作業してても視覚上の変化に乏しく忍耐の日々を送りました。それでもどうにか足場もはずれいよいよ出窓に取り掛かります。
出窓には煉瓦を貼っていくのですが形とサイズは一定なので曲がらないように気をつけるだけで石貼りのときのように組み合わせに
悩むことはありません。貼る面に割り付けをした後ボンドで貼っていくだけ。軽いのでクサビで固定する必要もありませんでした。

 
↑足場もはずれ次は出窓の部分に煉瓦を張っていきます             ↑ボンドで煉瓦をぺたぺたと貼っていくだけ。作業は簡単です

ただこの出窓、コーナーの部分が135度と中途半端な角度のため合わせ面を斜めにカットする必要があります。
また端の部分もサイズをあわせてまっすぐに切断する必要があります。貼る煉瓦の数も多いので当然カットする数も多くなります。
そこで登場したのが「スライド丸鋸」という新兵器。丸鋸が前後にスライドするような構造で角度も自由に切断できます。

←これがスライド丸鋸です

本来は木材のカットに用いるのですがこれの鋸歯を専用のものに変えると石や煉瓦、鉄なども切断することができます。
ただし石材をカットすると埃りで機械が痛みやすいので新品ではなくネットオークションで格安の中古を手に入れました。
材質がやわらかかったため切断は容易でしたが角が欠けやすくコーナーの部分(67.5度という微妙な角度)が苦労しました。

←出窓のコーナー部分。微妙な角度です

貼る枚数は多かったものの窓の面積が大きかったので実際に貼る部分は思ったほどではなく順調に作業は進みます。
ただ目地詰めはその数の多さに閉口するばかり。寒い日には水が凍ってしまい作業が思うようにできません。

 
↑絞り袋から目地セメントを絞ります                       ↑それをへらで伸ばしていきます

 
↑煉瓦についた汚れを落として目地詰め完了。地味な作業です         ↑寒い日はバケツの水も凍ります

 
↑出窓の部分だけで500枚以上の煉瓦を貼りました               ↑外観は一部を除いてほぼ完成

それでも本格的な冬が来る前にどうにか作業完了、出来栄えも我ながら満足のいくものとなりました。