第二十三章 ガレージを作るぞ・その1

家のほうはほぼ完成、ひと段落つきました。あとはお店のオープンに向けての準備が待っています。
厨房機器を設置しテーブルや食器棚を並べて少しずつ仕上げていきます。それと同時に残された大仕事があります。、
そう、ガレージを作るのです。車好きの自分としてはガレージを持つことは昔からの夢でした。
いつかは家に併設したシャッターつきのガレージをつくり好きな車をその中に入れて・・・30年越しの夢、ガレージライフです。
街中では駐車場の関係で車を持つこともままならないご時勢ですがこちら長野で車は必需品です。そして同時に冬の雪や寒さから
車を守るための屋根つきガレージも必需品といえるかもしれません。
本当は家を建てるとき同時にビルトインガレージとすればよかったのですが予算の関係で家ができてからキットガレージを横に建てる事となりました。
基本となるキットガレージは広さ約10坪、車2台が余裕でとめられる大きさです。構造はツーバイフォーで施工もしやすく大きなシャッターがつきます。
これを母屋に接する形で屋根勾配や高さを設計変更してもらい材料もそれに合わせてプレカットしてもらっています。
基礎は母屋と接合するためしっかりしたものが必要ということで深さ1m程もあるガレージの基礎とは思えない立派な基礎になりました。
時々小雪がちらつく4月末、ガレージの基礎工事が始まりました。

 
↑基礎の穴を掘ります。その深さ1m以上                      ↑砕石を入れ基礎のベースのコンクリートを打ちます

 
↑基礎枠を組み立てていきます                         ↑ガレージとはいえ立派な基礎です

 
↑土間打ちの部分にはメッシュを入れます                   ↑そしてコンクリートを流し込みます

 
↑母屋に接してコの字型の基礎ができました                 ↑基礎は地中部分で80cm以上あります

この上に建てるガレージはプレカット済みのキットゆえセルフビルドも可能との事ですがそれなりの大きさ、自分ひとりでは自信がないため
無理を言って5月の連休にまたまた京都から大工さんを呼んで手伝ってもらうこととしました。

第二十四章 ガレージを作るぞ・その2


5月の連休前、ガレージの材料が届きました。ただ3月の東日本大震災の影響で一部の構造合板やサイディングが手に入らず
外壁については変更を余儀なくされました。まぁ、ガレージなんで雨風がしのげれば十分かなぁということで作業開始です。

 
↑材料です。SPF材と構造合板、そしてシャッターユニットです       ↑まず足場を組みます

 
↑柱が立ちました                              ↑少しずつ形になっていきます

 
↑外壁はサイディングがなかったのでケイカル板で代用            ↑大きな白いシャッターは手動です

5月の連休5日間での突貫工事でしたがさすが大工さん、素人とは仕事が違います。キットガレージとはいえ細かいところはやはり現物合わせ。
細かい加工や調整が必要です。特に柱や梁の垂直水平だしはまず素人には無理なレベルできっちりととっていました。
外壁は本来合板2枚重ねの上にサイディングを貼るのですが先にも述べたように材料が手に入らなかったので12mmの合板1枚の上に
サイディングに変えてケイカル板をはっていきます。ケイカル板にしたのは耐火性と後で貼る石の食いつきがいいようにとの考えからです。
多分サイディングより耐久性は劣るでしょうががこの上に壁を塗るのでガレージの外壁としては問題ないと思います。
壁ができたら大きなシャッターを取り付けます。アメリカ製の白い大きなシャッターはキットに含まれているものです。今回は開け閉めの頻度と
予算の関係で手動ですが電動にもできます。本来シャッターだけでもかなり高価なものですがここのキットガレージはリーズナブルだと思います。
作りも内装を仕上ればガレージとしてだけでなく事務所やホビールームとしても使えそうです。(実際、部屋として使っている方もいるようです)
さぁ、壁ができ屋根の下地(野地板)ができたところで屋根貼りです。屋根材はお店のものと同じアスファルトシングルを使いました。
ルーフィング貼り唐草をつけシングルを張っていきます。ガレージの屋根は一人で貼りましたが2度目とあって手馴れたもん?です。
家の屋根に比べて勾配が緩やかなので足への負担は少なく約4日で貼ることができました。

 
↑屋根材はお店の屋根と同じです                      ↑もう少しで貼り終えます

屋根が貼れたら次は外壁を仕上ます。壁はジョリパットがなくなってしまったのでアクリルリシンに大理石の骨材を加えてローラーで塗っていきます。
色はお店の横壁と同じ色にして一体感を持たせました。そしてそれに家に貼ったのと同じように石を貼っていきます。
石貼りにまただいぶ時間をとられましたが出来上がったガレージは母屋と一体感があり初めから設計されたビルトインガレージみたいになりました。

 
↑アクリルリシンで塗装。ローラーで塗りました                ↑そして石を張っていきます

 
↑目地を詰めて完成です                             ↑母屋と一体感のとれたガレージでになりました

ガレージができて長かった家作りも一段落しました。後はお庭の手入れや念願の石窯作りなどなどまだまだやりたい事がいっぱいあります。
いなかに暮らすことは自然と共に暮らすこと。都会の喧騒から離れマイペースで暮らしながら少しずつ手を加えていこうと思います。
皆さんも田舎暮らしいかがですか?きっと素敵な第二の人生が送れると思いますよ。

エピローグ・新たなる夢に向けて


長い時間お付き合いいただき有難うございました。
つたない文章ですがこれをお読みいただいて田舎暮らしに興味を持っていただけたらいいなぁと思い書いてみました。
おかげさまでお店のほうも2011年8月どうにかオープンすることが出来、田舎暮らしを楽しんでおります。

 
↑完成したお店の全景                             ↑オープン当初の店内

お近くにお寄りの際はぜひのぞいてみてください。変なオヤジがお相手させて頂きます。

最後にこちらに来て思ったことを一言
田舎暮らしを楽しむなら少しでも早いほうがいいと思います。リタイヤしてからでもいいのですがもし可能なら若いうちから
はじめることをお奨めします。決して早すぎることはありません。田舎暮らしは都会の暮らしと違いいっぱい楽しい事があります。
いっぱい発見があります。そしていっぱいやることもあります。体力も必要です。はっきり行ってお金は余り要りません。
人それぞれ価値観が違いますが毎日が楽しく充実してそして健康でいられること、これ以上の幸せはないと思います。
私のように家作りを楽しむもよし、趣味に没頭するもよし、自給自足で暮らすもよし。何をやってもいいと思います。
ただいえるのは健康で元気でいるうちに田舎暮らしを始めて楽しまなければこちらで暮らす意味がないと思うのです。
ということで皆様の健康と夢と第二の人生の成功をお祈りしつつそしていつぞや田舎暮らしを実践されることを期待しています。

家作りや田舎暮らしなどについて質問等ございましたら下のHOMEの中にある「お問い合わせ」にてお寄せくださいませ。



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