第八章 上棟


梅雨の季節をむかえた6月のはじめ、いよいよ上棟へ向けて出発の日です。

 
↑刻みを終えた木材が出発のときを待ちます                     ↑トラックに積み込んでいざ京都を出発

 
↑翌朝長野の現場に到着                               ↑早速荷降ろし、

 
↑突然の夕立にもめげず基礎の上に土台を組んでいきます            ↑足場も組まれていきます、

いよいよ6月4日、上棟の日を迎えます。梅雨の中お天気が心配でしたがこの日は朝から快晴。上棟日和です。

 
↑大型のクレーンも到着しました                           ↑柱をクレーンで吊り上げていきます

 
↑柱が立ちました                                   ↑少しずつ形になっていきます

 
↑梁はとても太いですね                               ↑そうして無事一番上の棟が乗りました

無事上棟も済み本当ならここで大工さん囲んで上棟式(宴会)といきたいところですが残念ながらこの日私は京都で仕事。
大工さんには後日ご祝儀をわたしてささやかなお食事会をしました。

第九章 屋根を張りましょう


上棟も終わり大工さんから「そろそろ屋根でけるよ〜」との連絡。
6月6日深夜、車を京都から長野に向けて出発!。自分でできるところは自分でやるということでまずは屋根張りの手伝いです。
途中仮眠をして翌朝長野の現場に到着。家を見るなり「うおぉぉ!なんかできている!」自分としてははじめて家とのご対面です。

 
↑木立の中に何か見える。感動の一瞬・                         ↑ちゃんと家の形になってます(当然ですが・・)

家は木骨軸組み工法、いわゆる在来工法で建てました。メリットとして柱が立てば屋根を葺けるため梅雨時にはありがたいとのこと。
ログハウスも考えましたが室内に壁がないのと後々のメンテナンスで断念しました。外壁もサイディングにすれば自分でデコレーション
することで希望通りの外観にできるかなぁと思ったわけです。感動を胸にあちらこちら写真を撮っていると上のほうから
「早く上がってきて手伝え〜」との声。恐る恐る足場をよじ登り屋根へと上がります。それほど高くはないけどやはり怖い。
朝の空気はひんやりとして小鳥のさえずりが聞こえる。そして遠くには八ヶ岳の姿が見える。最高の眺望。あぁまた感動。
屋根の上では大工さんが垂木の上に屋根の下地(野地板)を張っているところでした。

 
↑4寸勾配の屋根はそれほど急ではないけどちょっと怖い             ↑そうしているうちに野地板が張り終えました

 
↑屋根の端には「唐草」と呼ばれる金物を取り付けます              ↑野地板の上にルーフィングをタッカーで止めていきます

 
↑そして下から屋根材(アスファルトシングル)を張っていきます          ↑だいぶ張れました。ピンクの包みはシングル材の箱

 
端の部分はシングルセメントで固定します     ↑棟の部分を張って完成です

 
↑屋根を張り終えました                                 ↑これで雨が降っても大丈夫

屋根材にはいろいろあります。こちら長野では雪が降る関係かガルバリウム鋼板を使った金属性が多いみたいです。
本当はまだら模様の瓦屋根にしたかったのですが費用の面となんか地中海風みたいになってしまうのであきらめました。
で選んだのはアスファルトシングルという屋根材。ネットでアメリカ製のを安く手に入れることができました。
値段だけでなく施工が簡単なのも選んだ理由です。カッターでカットでき裏にはボンドがついているので並べて釘で固定していくだけ。
素人でも簡単に施工できます。ただ耐久性とかどうかな・・?という心配はありますがこの際コスト重視で決めました。
施工は大工さんと3人で約4日。緩めの4寸勾配とはいえ一日中屋根の上で手打ちでシングルをとめていく作業はかなり堪えます。
ふくらはぎがパンパンになり大工さんも「もう二度とやらん」と言わしめた(本当は屋根屋さんがやるそうです)ほどの重労働でした。
それでも無事屋根を張り終えたときの充実感は自分の手で家を建てている(わけではないのに)という喜びに変わっていきました。
大工さんと一緒に寝泊りをして飯を食って作業しての一週間、しんどいながらも楽しい経験をして一度京都へ戻りました。