第十九章 室内の仕上げ・洗面所とキッチンの床貼り

年も明けて2011年、いよいよ床貼りにかかります。リビングと2階はフローリングで大工さんに仕上げてもらいましたが
洗面所、トイレ、キッチン(厨房)そしてお店の床は自分で貼ることにしました。(もちろん経費節約のためです)
床を貼るというと難しそうですが床には構造合板が張られているのでその上に床材(キッチンはタイル、その他は御影石)を
切って並べてボンドで貼っていくだけなので簡単にできると思って挑戦してみたのですがやはりなかなか手ごわい。
まずは手始めに一番狭い部屋、洗面所の床から挑戦です。

 
↑御影石を切ってならべて・・                         ↑どうにかできました。後は目地をつめて完成

石のサイズは300mm×300mmの正方形。これに目地を約3mmでとっていけば6枚でほぼ1820mm、つまり1間となるわけです。
がこの石、格安で購入したアウトレット品なので誤差が非常に大きい。カタログにも「自然の素材を使用していますので±2mmの
誤差があります」という代物。たかが2mmですが目地が一直線にそろわないと貼った後が非常に見苦しいわけでこのミリ単位の調整に
時間をとられました。苦労の末張り終えた床はぴかぴかで高級感があります。仕上がりはそれなりですが一応満足のいく床ができました。
ただ冬場はだしだと足元が冷たいのが失敗だったかも・・。まぁ、気を取り直して次はちょっと大きいキッチンの床を貼っていくことにします。
キッチンは汚れることを考えて磁器タイル貼りとしました。それでは床貼りの様子を詳しくご紹介しましょう。

 
↑キッチン横のパントリー。ここの床を貼ります                  ↑用意するもの。タイル、専用ボンド、ボンドを伸ばすへら

 
↑床に割付をします。曲がらないようにまっすぐと     ↑ボンドを塗ります

 
↑端からタイルを張っていきます                           ↑目地の隙間を均一にとりながらまっすぐ貼っていきます

 
↑こういう加工はハンドグラインダーで                       ↑ここでもスライド丸鋸が大活躍

タイルのカットは出窓のところでも使った「スライド丸鋸」で切ることができます。微調整や排水パイプの逃げなどははハンドグラインダーで削ります。
ただタイルに穴を開けるのは専用の工具がいるので排水パイプなどが目地の位置にくるように考えてタイルの割付を決めましょう。
ボンドは速乾性でないのでタイルを置いてから動かすことができます。納得のいくまで目地幅が均一にかつ一直線になるように微調整できます。
約1日で硬化が始まりますが4〜5日そのまま養生して完全に固まってタイルが固定されてから次の目地詰めにかかります。
それでは目地詰めの様子です。まずは道具から。

 
↑左から絞り袋、目地セメント、へら、水                ↑やわらかめにといた目地セメントを絞り袋を使って目地に流していきます

 
↑へらを使って目地に詰めていきます                     ↑排水パイプ周りもきっちりと

 
↑水とスポンジを用意します                          ↑余分な目地セメントをスポンジで拭いていきます

 
↑一通り拭き終わりました                          ↑しばらくすると乾いて白くなってくるのでまた拭いていきます

←何度かふき取りをして乾いたら完成です

タイルは石とは違い寸法誤差ががほとんどないので最初の割付だけきっちりすればまっすぐに貼っていけました。
目地も太め(5mm程度)にとるほうが作業も楽ですね。我が家のキッチンはお店の厨房になるので流しや冷蔵庫は業務用のものが入ります。
給排水も数箇所あるのでできるだけタイルのロスがなく加工がやりやすいよう貼る前の割付にに苦労しましたが作業は順調にいきました。

←車も雪で埋まります

季節は早いもので2月も終わろうとしています。冬も本番、いよいよ一番広いホール(お店)の部分へと作業はうつります。